AVCLabs Video Enhancer AIのマニュアル

AVCLabs Video Enhancer AIは強力なAIソフトで、よく使われる多くの動画形式に対応します。動画ファイルを処理する前にご確認ください。

対応の動画形式:
3G2、3GP、AVI、DIVX、FLV、F4V、M2TS、MTS、MOV、MP4、M4V、MPEG、MPG、DAT、MKV、OGM、RMVB、RM、TS、TP、VOB、WMV、WTV、ASF、DV、WEBM、etc.

OSとハードウェア要件をチェック:
AVCLabs Video Enhancer AIはAIサービスを提供しています。最高な利用体験のため、AIサービスを実行できるWindows用の独立型GPU / Mac用のM1チップが搭載されているパソコンをご利用ください。AIサービスを実行できるGPU / M1チップがない場合、AVCLabs Video Enhancer AI は動作しますが、大量な時間がかかります。

始める前に、システムとハードウェア要件を確認することを強く推奨します。パソコンの仕様(スペック)を確認した上、AVCLabs Video Enhancer AIをダウンロードして利用を始めましょう。


AI機能リスト

AI 高画質化、顔修正、カラー化、動き補償、ビデオ設定のAI機能リストが用意されています。ご希望の機能をオンにして、細かく調整できます。

最高な利用体験のため、必要がない場合、複数のAI機能同時に利用しないでください。同時に処理すると作業が重くなり、時間がかかります。(画面の明度、彩度などを調整することはAI機能ではありません。お気軽にご利用ください。)

  • AI 高画質化:動画の画質を良くします。
  • 顔修正:動画に入った人の顔をより綺麗に修正します。
  • カラー化:白黒動画を自動的にカラー化します。強度が調整できます。
  • 動き補償:動画を2倍~16倍にスローモーション化します。
  • ビデオ設定:動画の彩度、明度、コントラスト、鮮鋭化の強さを調整します。
AI 機能リスト

AI高画質化

AI高画質化をオンにして、6個のAI高画質化モデルがあります。

スタンダート(マルチフレーム)、高品質(マルチフレーム)はWindows版のみあります。

AIモデル
  • スタンダート: 動画画質向上の速度がはやい推奨モデル。長い動画には特におすすめ。ハイスペックのPCではなくても利用できます。
  • 高品質: ウルトラの品質で動画を処理します。処理の速度にあまり厳しくない場合は使ってください。
    ※AI専用のグラフィックスカード(少なくとも4GBのGPUメモリを搭載)が必要です。
  • アニメ: アニメ専用の画質向上AIモデル。
  • スタンダート(マルチフレーム): 複数のフレーム(13フレームぐらい)で動画の画質を上げます。
    ※AI専用のグラフィックスカード(NVIDIA RTX 2060および以降、少なくとも6GBのGPUメモリを搭載)が必要です。
  • 高品質(マルチフレーム): 複数のフレーム(13フレームぐらい)&ウルトラの品質で動画の画質を上げます。
    ※AI専用のグラフィックスカード(NVIDIA RTX 3060および以降、少なくとも8GBのGPUメモリを搭載)が必要です。
  • ノイズ除去: 夜景のようなノイズが大量発生の動画に使われます。ノイズをキレイに除去します。

「スタンダート」、「高品質」はノイズ除去に対応します。

顔修正

動画に入った人の顔をより綺麗に修正します。オンにすると、顔(特にメイク)が鮮明化されます。
※少なくとも4GBのGPUメモリが必要です。

顔修正

AIカラー化

カラー化をオンにして、鮮明 / 柔らかの色調で白黒動画に色を付けます。

AI動画カラー化

  • 鮮明: 鮮やかな色調で白黒動画をカラー化します。
  • 柔らか: 柔らかな色調で白黒動画をカラー化します。

スローモーション化

動き補償をオンにして、動画を2倍~16倍にスローモーション化できます。

AIスローモーション化

フレーム補間

低いFPS(フレームレート)を高く設定し、動画の動きをより滑らかに、スムーズに表現します。この深層学習ベースのフレーム補間は、動画の動きを正確に予測し理解し、欠落したデータを自然に再構築します。アニメーション、アクション映画、動きの速いスポーツビデオに最適です。

ハイスペックのPCでフレーム補間をすることを推奨します。特に高解像度の動画には時間がかかります。

インターレース解除

動画の横縞ノイズをインターレース解除処理します。ディフォルトとしてオンとなっている非表示の機能。動画を処理すると自動的に適用されます。


基本な動画編集

トリム

動画の下には長さと画面を調整できる編集ツールが用意されています。「トリム」を押して長さを編集します

動画をトリムして長さを編集する

クロップ

動画の下にある「クロップ」ボタンを押して動画の画面を切り取りします。

動画をクロップして画面を切り取り

色の調整

ビデオ設定で、動画の明るさ、彩度、コントラスト、鮮鋭化の強さを調整できます。


設定

一般設定

AVCLabs Video Enhancer AI の右上の三のようなメニューボタンをクリックして、「設定」を押し、下記の設定窓に入れます。

設定
  • AI プロセッサ:
    CPU か GPU を利用して動画を加工処理します。
  • 最大メモリ消費量:
    仮想メモリの利用率を調整できます。デフォルトは「高」にしています。
  • 出力形式:
    動画の出力形式を設定します。
  • 顔認識の精度:
    顔修正に使われる設定。精度を低くすれば、検出する顔の数が多い。

上級設定では、動画を処理しながら自動保存する機能、および NVIDIA GPU の TensorRT 高速化をオンにすることができます。

上級設定
  • 自動保存:
    15分 / 30分 / 60分 / 120分ごとに処理中の動画を自動的に保存する。処理途中、ソフトが閉じられても、次回は保存したところから引き続き変換できます。
  • NVIDIA TensorRT アクセラレーション:
    適用可能の NVIDIA GPU の TensorRT 高速化で動画の処理をさらに加速します。

プリセット

右上がプリセット(よく使われる一括設定)となります。右上の「+」を押し、独自の設定を新しいプリセットとして追加できます。プリセットをしても、各機能を引き続き微調整できます。

プリセット

プリセットしたくない場合、プリセットを「なし」に設定して、他の設定を自由に調整してください。

出力解像度とFPS(フレームレート)

解像度で、出力画質をSD、HD、2K、4K、4K、8Kに調整できます。解像度を200%、400%に拡大できます。カスタム設定もできます。他、FPS(フレームレート)を24~120 FPSに変更できます。FPSを高く設定することで、フレーム補間を実現できます。

8Kの出力解像度は、エンコーダーをH265 / AV1に設定する必要があります。

フレーム補間

フレーム補間はすべての動画に適しているわけではありません。必要ない場合はFPSを調整しないでください。

画面の設定

ビデオ設定で、動画の明るさ、彩度、コントラスト、鮮鋭化の強さを調整できます。動画の上下左右の黒い部分をトリミングすることもできます。

画面の設定
  • すべての動画に適用:
    今後編集するすべての動画に適用されます。
  • トリミングしてフレームを埋める:
    追加された動画のフレームを埋めために、自動的にトリミングして出力します。
  • ※インターレース解除:
    動画の横縞ノイズをインターレース解除処理します。ディフォルトとしてオンとなっている非表示の機能。動画を処理すると自動的に適用されます。

出力形式&音声

ここでは、動画の出力形式、エンコーダー、ビットレート、音声設定、および出力パスを変更できます。

出力設定
  • 動画形式: mp4、mkv、avi、mov、webm
  • エンコーダー: H.265、H.264、H.265(10bit)、VP9(良い)、VP9(最高)、AVI
  • ※8Kの出力解像度は、H265 / AV1 のみ対応します。
    AV1には、『NVIDIA RTX 40シリーズ』、『AMD Ryzen™ 7000 シリーズ』のGPU、または最新の第 14 世代Intel CoreプロセッサーとIntel独立グラフィックスカードが必要です。

  • ビットレート: オリジナルのビットレートを保持するか、1~16Mbpsに設定します。
  • ※ビットレートを高く設定して、さらに高画質化します。効果に満足しない場合、ビットレートを高く設定してください。(ビットレートが高ければ高いほど変換には時間が掛かります。)

  • 音声設定: オーディオトラックに関する設定。一般的には、「自動選択」にしてデフォルトのオーディオトラックを保持します。
    • 自動選択: オーディオトラックが自動選択されます。
    • オリジナル: オリジナルのオーディオトラックを完全に保持します。
    • 削除する: 動画からオーディオトラックを削除します。
    • 元の動画のまま: スローモーション用。オーディオトラックを動画と同じ倍速に伸縮させます。

AVCLabs Video Enhancer AIの使い方

AVCLabs Video Enhancer AI のセットアップファイルをダウンロードして実行します。初回のインストール、必要なAIコンポーネント(CUDA)は共にダウンロードされます。

1) AVCLabs Video Enhancer AIを登録する

正式版を購入した場合、右上にある鍵のようなアイコンをクリックするか、メニューボタンをクリックして、「製品登録」を選択して登録画面を開きます。

メニュー

ポップアップした登録画面に登録情報を入力します。登録用のメールアドレスと購入されたライセンスキーをコピー&ペーストすれば完了です。

登録ウィンドウ

登録内容には大文字と小文字が区別されます。最初または最後に空白文字を入力しないでください。Windows版とMac版のライセンスキーとは通用しません。ご注意ください。

interface

2) 動画を追加する

「追加」をクリックしてビデオを追加するか、ビデオをドロップして追加します。

動画を追加して、画面の右側が設定枠になります。利用希望の機能を自由に選択できます。主に、プリセット、動画、機能リスト、出力設定、四つの部分と分けられます。

動画を追加

3) プリセットを設定する

右上がプリセット(よく使われる一括設定)となります。お気に入りのプリセットを選択して、処理を開始すればいいです。

プリセット

4) AIモデルを指定する

プリセットだけでは足りない場合、ご希望のAIモデルを指定してください。他の機能も選択できます。

AIモデル

AI高画質化をオンにして、スタンダート、アニメ、高品質、スタンダート(マルチフレーム)、高品質(マルチフレーム)、ノイズ除去、ご希望のモデルを選択します。AI高画質化モデルの詳細をチェック

5) 出力設定を調整する

出力設定では、動画の出力形式、エンコーダー、ビットレート、音声設定、出力パスを設定できます。

動画の解像度を 100% ~ 400% に拡大するか、720p、1080p、2K、QXGA、Quad HD、WQXGA、UHD、4K、8Kなどに設定できます。

8K出力解像度のハードウェア要件

6) かんたんな編集&プレビュー

動画の下にはかんたんな編集ツールが用意されています。需要に応じて、動画をカットクロップ編集できます。

動画編集とプレビュー

すべての設定が終わったら、動画の下にある目のようなアイコンをクリックして効果をプレビューしましょう。30フレームの動画をプレビューできます。任意のところから複数回プレビュー可能です。

7) 動画を出力する

設定が終わったら、右下の「処理を開始する」を押し、AIが動画を変換し始めます。完了後、「出力動画を見る」をクリックして、動画を確認できます。NVIDIA RTX シリーズ GPU (TensorRT加速対応)の搭載されるパソコンなら、処理の速度がさらに速いです。

動画を出力する